コウモリが家に住みついたら|自分で追い出せない理由と、追い出したあとに必ずやること

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夕方になると軒下から小さな影が飛び立つ、ベランダや玄関先に黒い粒が毎日落ちている、雨戸の戸袋からキイキイと声がする——日本の住宅に住みつくコウモリは、ほぼアブラコウモリ(イエコウモリ)です。名前のとおり、家に棲むために進化したような種類です。

この記事では、コウモリがいるサイン、なぜ自分で捕まえてはいけないのか、追い出したあとに必ずやることを整理します。

コウモリがいるサイン

  • 日没直後に、軒下や屋根のすき間から次々に飛び立つ。数を数えるならこの時間帯がいちばん確実です
  • 真下に黒い粒が毎日たまる。コウモリの糞は5〜10mmで、ネズミの糞と似ていますが、指でつぶすとサラサラと崩れて中に虫の羽や脚がキラキラ見えるのが決定的な違いです(ネズミの糞は硬く、つぶれません)
  • 壁や戸袋の中からキイキイ、カサカサという細かい音がする
  • 建物のすき間の縁が、体の脂で黒く汚れている

入ってくる場所

アブラコウモリは1〜2cmのすき間があれば入れます。体を平たくして潜り込むので、想像よりずっと狭い場所から入ります。

  • 屋根瓦の下、けらば・軒先のすき間
  • 雨戸の戸袋(定番中の定番)
  • 換気口、通気口の網の破れ
  • 外壁の継ぎ目、化粧板の裏
  • エアコンの配管を通した穴のすき間

自分で捕まえてはいけません

コウモリは鳥獣保護管理法で保護されています。許可なく捕獲することも、傷つけることも、殺すこともできません。これは家の中に入ってきた1匹についても同じです。違反すると罰則の対象になります。

やっていいのは「追い出すこと」と「入口をふさぐこと」だけです。捕まえる・叩く・薬で殺す、は選択肢に入りません。ここが他の害獣・害虫とまったく違う点で、多くの人が知らずに違反しかけます。

室内に1匹飛び込んできたとき

  1. 部屋のドアを閉めて、その部屋から出られないようにする
  2. 窓を大きく開けて、部屋の照明を消す。外の明るいほうへ自分から出ていきます
  3. 追い回さない。素手で触らない(噛まれる・引っかかれるリスクがあります)
  4. どうしても出ていかないときは、厚手の手袋をして、上から箱や洗濯ネットをかぶせ、外へ運んで放す

追い出し方(ここは自分でもできる)

市販のコウモリ用忌避スプレー(ハッカ系)を、ねぐらのすき間に向けて夕方に噴霧します。コウモリが飛び立ったあとの時間帯が効率的です。

ただし、時期を間違えると取り返しがつきません。

  • 6〜8月は出産・子育ての時期。この時期に追い出すと、飛べない子どもが残されて中で死にます。悪臭とウジ・ハエの大量発生になります
  • 11〜3月は冬眠期。動きが鈍く、追い出しても出ていきません
  • つまり追い出しに適するのは 4〜5月と 9〜10月です

追い出したあとに必ずやること

1. すき間をふさぐ

これをやらなければ、また同じ場所に戻ります。コウモリは帰巣本能が強く、同じねぐらに何年も通います。金網・シーリング材・パンチングメタルなどで、1cm以上のすき間を残さないようにふさぎます。全部出ていったことを確認してからふさぐのが鉄則です(1匹でも残すと中で死にます)。

2. 糞の清掃と消毒

コウモリの糞は乾燥すると粉になって舞い上がります。吸い込むとヒストプラズマ症などの感染症のおそれがあるので、掃き掃除は厳禁です。

  • マスク(できればN95)・手袋・ゴーグル・長袖を着ける
  • 霧吹きで湿らせてから、へらとちりとりで回収する
  • 回収後、消毒用アルコールや次亜塩素酸で拭き上げる
  • ポリ袋を二重にして密閉して捨てる

3. ダニ対策

コウモリにはコウモリマルヒメダニなどが寄生しています。コウモリがいなくなったあと、行き場を失ったダニが室内に降りてきて人を刺す被害が実際に起きます。糞の清掃と同時に、ねぐらだった場所の殺虫処理までやっておく必要があります。

業者に頼んだほうがいいケース

  • ねぐらが屋根裏・壁の中など、手の届かない場所にある
  • 数が多い(日没時に10匹以上飛び立つ)
  • 高所作業になる(2階の軒下、屋根瓦の下)
  • 6〜8月で、子どもがいる可能性がある
  • 糞がすでに大量にたまっていて、清掃・消毒が自分では無理

見積もりでは「追い出し」「すき間の封鎖」「糞の清掃・消毒」「ダニの駆除」が全部入っているかを確認してください。追い出しだけの安い見積もりは、ほぼ確実に再発します。見積もりで必ず確認する6項目 もあわせてどうぞ。

まとめ

  • 日本の住宅に住みつくのはほぼアブラコウモリ。1〜2cmのすき間から入る
  • 糞は5〜10mmで、つぶすと崩れて虫の羽が見える(ネズミの糞は硬い)
  • 鳥獣保護管理法で保護されている。捕まえる・殺すは違法。できるのは追い出しとすき間ふさぎだけ
  • 追い出しは4〜5月か9〜10月。6〜8月は子どもが残されて死ぬ
  • 追い出したら必ず、すき間の封鎖・糞の清掃と消毒・ダニ対策までやる
  • 高所・屋根裏・数が多いなら業者へ
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